キューバのシンガーソングライター、シルビオ・ロドリゲス
おと〜さん的には、初めて聴いたとき「わっ、ポール・サイモンみたいっ(もちろん、褒め言葉だw)」と思った。しかも、同じ弾き語りだからか、大好きな最初期のソロアルバム『The Paul Simon Songbook』の印象だ。
こんな柔らかで美しくロマンチシズムに富んだ曲調でありながら、キューバの「ヌエバ・トローバ(あるいは、ヌエバ・カンシオン)」という、「新しい歌」を意味する音楽を通した社会変革運動の担い手であり、「革命のシンガー」として、中南米で'60年代から絶大な人気を誇るカリスマだそうだ。
いまに我が国でも他人事ではなくなるだろうと危惧されるが、抑圧された社会体制の下では歌うこと自体が「命懸け」だ。
ブラジルの軍事政権下でのボサノヴァに相通じるものがあるかもしれなし、実際に命を落とした素晴らしいミュージシャンたちが、世界にはごまんといる。
シルビオ・ロドリゲスの歌詞にもチェ・ゲバラに捧げたものや政治批判を唄ったものも少なくないという。
ただ、これはすごく身勝手なこじつけかも知れないが、美しい音を追求するあまり自分の身を削っているアーティスト(自称、も含むw)は我が国ですらごまんといるし、みなそれぞれ多かれ少なかれ、「何かを」犠牲にしたり戦ったりしている。年齢がゆけばゆくほど、なおさらだwww
その(戦っている)対象が、不幸にも現実の社会体制とリンクしてしまった場合、さて、あなたはどうするの? それでも、歌いつづける覚悟は、ありますか?
・・・ということかなと思う。
(かなりメッキが剥げてきたとはいえ)平和ボケしたいち日本人の無責任な戯言だけどね・・・
反体制だからといって強硬な姿勢で唄うものとは、限らないんだな。
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