2013年6月1日土曜日

この仲間はいつか戻ってくる、儂と乾杯する奴はおるか?

プログレッシブ・ロック」というのは、壮大なテーマ、確固たるコンセプト、度重なる転調と変拍子でクラシックやジャズをも吸い込んだハイレベルな演奏技術、ドラマチックなステージング、と常人にはとうてい理解できない高度な音楽・・・

とガキの頃は信じていたんだが、回遊魚のような代わり映えせぬ度重なるメンバー・チェンジ(トレード、とも言うw)と、個々のメンツの個人的な経済事情と思われる粗製濫造気味の再結成を目の当たりにすると、「所詮おまーら、ダータの(只の)色モノだったんじゃね?」的なメッキ剥がれ感が強くなったwww

で、まぁこれもかれこれ10年以上も昔になってしまうが、「最後の大物バンド再結成最後の砦」と言われた(1992年当時)のが、イエス、キングクリムゾンと並び称されたキーボード・トリオ「エマーソン・レイク&パーマー」だった!

ご多分に漏れずそれまでもあからさまなメンバー間の不仲によるマイナス・ワン的なカムバックはうんざりするほど幾度もあったが、オリジナルの三人による「正式な」再結成ライヴ盤はすでに欧米で好評みたいだし、来日公演はまず大丈夫だろう?

でも、ドタキャンや直前での脱退・交代劇はもちろん覚悟の上。さらに、仮に無事同じ舞台で三人揃った姿を観ることができたにしても、はたして往年と同じ音が聴けるのか?
噂では、サポート・メンバーも立ててないらしい。ホントにちゃんとマトモに演奏できるんか????
友人のK君と、内心浮かぬ気分のまま会場へ向かった覚えがある。

場所は我々の間(だけw)で「名古屋のロックの聖地」と呼ばれている名古屋市公会堂

外観は歴史を感じさせる趣きあるお気に入りの佇まいだが、開演前のステージには上かみて手にグレッグ・レイクお決まりの絨毯が敷かれ、中央のカール・パーマーのドラムセットには大きな銅鑼が吊り下げられている。
そして、下しもてキース・エマーソンのブースはデジタル化されたキーボードのおかげでかなりコンパクトになった・・・とは言っても、背後には巨大なムーグ・シンセサイザーがしっかり鎮座している!
デジタルなこのご時世にも関わらず、アナログ・オシレータの赤い波形がウニョウニョして会場以上に歴史を感じさせるぜ、ホントに大丈夫か???

ところが、ひとたび暗転して(無事)演奏が始まるや、ガキの頃に染み付いたものは悲しい性さが?で、身体が勝手に動き出すw

だけど、「やってくれるといいなぁ? でも、さすがに無理だろうなぁ? ホントは“あの曲”生でいちど聴いてみたいんだけどなぁ〜」と若干のフラストレーションを感じながら観ていたんだが、まさに「その曲」のイントロのシンセのモジュレーションが響き渡った瞬間、耳を疑うと同時に、どうにも自分が抑えられなくなった!!!


この時の「復活劇」は、まさに想像をはるかに超える僥倖だったぜ!

ちなみに、その2〜3年後、味をしめたのか何のプロモーションもなく再度「再来日」しやがるのだが、そのときは大声で「何しにまたのこのこ来やがった? 金返せコノヤロー!」と大声で叫んだ(実話)

だから「大人の事情」は、だめだってばwww


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