学生時代の恩師が亡くなられた。享年87歳。
同級生が連絡をくれていたのだが、連絡がついたのは告別式が終わった後の夕方だった。
ここ数年、何かと体調を崩されることが多かったのだが、奥様も長患いをされておいでで、近況をうかがうことすら難しい状況だった。
ずっと恒例にしていた「お年始」も何年も行われることなく、卒業生同士顔を合わせれば「お元気なのかねぇ?」と話し合うのが常であったのだが・・・
私が、こんな情けないなりながらも辛うじて人の道を外さずにいられるのは、まさに恩師のおかげだ。学生時代に「道を外しかけたw」ことはあったのだが、そのときも恩師は見守っていてくださった。
後になって「あの時あそこで君と久しぶりに出会わなかったら、もう見棄てようと思っていたんだがなぁ」と(真顔で)笑ってみえたが・・・
お恥ずかしい&親不孝な話だが、私は二留していて、恩師の卒業ゼミには都合3年間在籍している。
卒論は5年次に通っていたが、次年度の始めに研究室へ伺ったところ、「ゼミは卒業だが、指導教官は引き続き私ということになる。6年次のゼミは強要はしないが、折りを見て近況報告だけは怠らないように」とのお達しがあった。
その年次初のゼミは「せっかくだから」と参加し、その後2〜3週はたまたま学内にいたので「ついでに」顔を出し、さてしばらくはいいだろうと2週間ほど欠席していたら、後輩(つまり、同級生w)が「センパイ、先生怒っとるにぃ。“ここんとこ、アイツ、なまけとる”って!」www
おかげでその後は皆出席しorz、卒論も通っていたはずなのに、なぜか発表までやってたっけ?
そんなわけで、ありがたいことに私には「同級生」と呼べる友人が多いwww
実は「卒業旅行」も3回参加していて、卒業して就職してからも、後輩諸兄姉の卒業旅行の日にたまたま代休だと言ったら声がかかり、しゃぁしゃぁと同行している。
出発当日の朝、みんなに「先生来るまで内緒だぞっ、驚かせるんだから!」と駅の柱の陰に隠れていたのに(コドモかw?)、到着した恩師の目前に躍り出て挨拶したら「おぉ、遅刻せずに来れたんだなぁ」・・・
その日も暮れかけてそろそろ旅館に到着するころになって、突然「おおぃ、そういえば君、卒業しとったんじゃないのかぁ?!」。全員大爆笑www
「いつも仲間」・・・恩師が私につけてくださったキャッチフレーズだ。
最期の最期まで不義理をしてしまった思いは残るが、ここのところなぜかずっと恩師のことが気にかかっていた。先日デイサービスで唄ったときも、利用者さんのお誕生会の場でありながら「個人的な思い出で申し訳ないのですが」と前置きして、恩師の大好きな曲で締めさせて頂いた。
毎度手前味噌ながら、そのときの演奏を貼って追悼に代えさせていただこうと思う。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
返信削除学生時代にいい先生に巡り合えるかどうかは、
その後の人生さえも左右することがありますね。
不義理していたとはいえ、亡くなって追悼の気持ちが持てるなら、
その先生との出会いは良きものだった証だと思います。
僕自身もいい恩師に恵まれたと思っています。
そういえば中学の卒業式の日、空いた教室に僕を呼び出し、
そこにあった国語辞典で「謙虚」という言葉を僕に引かせ、
「先生がお前に贈る言葉は、それだ」と言ってくれた先生がおりました。
そんな先生の言葉も虚しく、
「吾輩の辞書には、遠慮と謙虚という文字は無い」などと
嘘ぶきながら50有余年生きてしまいました。
その先生も3~4年ほど前に亡くなり、
猫ちゃん同様 僕がそれを知ったのは葬儀の翌日でありました。
何を書いてるか分からなくなりましたが、
とにかく恩師に対して、合掌。
CHAMPさま
削除お互い、頭が上がらない、というか、頭を下げるべき方が居てくださったことに感謝ってことですよね・・・