2013年7月15日月曜日

じょんからっぽいど(2)

いろんな楽器バージョンのじょんからを探してみる・・・

イントロはいい感じw

ただ、この導入部はチューニングが狂いやすい三味線の音慣らしも兼ねているわけだから、他の楽器で再現する意味はあるんだろうか?
でも、やっちゃうんだよなぁ〜。やらなきゃ、それっぽくなんねぇしwww

お次ぎはなんと、シタールによる演奏!

タブラやタンブーラが入った、白熱の演奏を聴きたいものだ!

それにしても、 意外と違和感がないのは、三味線もシタールも「びょ〜〜〜ん」という音が共通してるからだろうか?

二代目高橋竹山さんとか三味線の演奏家の方々が曲の合間に棹(上駒、ナット)の裏あたりのネジを廻しておられるのは、この「ビビリ音」の調節だ。


シタールの「びょ〜ん」は(右利きなら)弾く方の手側のブリッジ(下駒)がわずかに弦に触れる構造になっていて、あの独特の音が生み出される。その部分を「ジャワリ」とか「ジュワリ」と称しているが、あるサイトによればもともと「Swari」または「Sawari」と呼ばれていたとのこと。
さらに、他の文献によればアラブの弦楽器にも同様なサワリが見られ、「Zawari」と言われていると(何の楽器かは不明)

興味深いことに、語源はすべて同じなのだ

ただし、「三味線→琵琶→中国→シルクロード→印度→アラブ」という発想は、(たぶん間違ってはいないだろうが)少々短絡的であろう。
三味線は、中国の「三弦」が琉球に伝わって「三線」となったのが16世紀に堺の港に伝えられ、当時の琵琶法師によって今の姿に改良されたと言われており、その際に琵琶独特のサワリを受け継いだとされる。
ところが、それはいわゆる「平家琵琶」の話で、正倉院に残っているような日本に伝わった当初の物や雅楽で使う「楽琵琶」には、サワリの構造はない。
だいたい、「平家琵琶」が今の姿に改良されたのは、三味線と同じく16世紀頃とされているのだ。

だとすれば、どのような経緯でこのサワリが伝えられたのか?
それ以前に、もし本当に「語源が同じ」ならば、日本語の「触り」という言葉自体、インド〜中近東あたりに端を発していると言えるのか?

これは、冗談抜きで学術的にも価値のあるテーマではないか・・・

さらに言えば、そもそもこの「ビリビリ音」というのは、人間本来の欲求に合ったものなんじゃないか?

音をビリつかせると、波形としては遠くからでも喧噪の中でも「音の伝達(聴こえ)」が良くなる利点がある(いわゆる矩形波くけいは)
それを「快」と感じるか「不快」と感じるかは微妙なところだが、ビビリ音に慣れた結果として後づけで快く感じるようになった可能性もあるし、あるいは人間というのはもともと生理的にそういう音が好きなのかもしれない。

わざと弦高を低くセッティングしたフラメンコギターの「ビビリ音」もそうだし、カズーの音色にも明らかにその要素がある。
エレキギターのディストーションだって「美しく歪ひずんだトーン」などという逆説的表現で形容されるのは、やはり「何か」があるのではないか?

「音楽社会学」あるいは「比較民俗学」的アプローチで誰か研究せんかしら?

こんなふうに寄り道・脱線・迷走を繰り返しつつ、検索はさらに続きます・・・

ただし、この稿はもう続きません。
ただでさえクソ暑いのに、ええかげんアタマおかしくなるわぁwww


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