2013年3月29日金曜日

うしろ姿に惚れたべさぁ〜

デイサービスの慰問にお声をかけていただいて、さて先方様の会場とか機材等々打ち合わせてみて、チェロベース持ってっても奇異の目で見られるだけだろうし、変にエレキギター持ち込むのもナンなので「いいっすよ、もう、生音・地声でいきまっしょ!」ということにした。

さてエモノはどうすっぺぇ?としばし考えて、「おっ、そういえばクラシックギター持ってたじゃん!」

そのときまで忘れているという、何とも情けないというか薄情なハナシなんだが・・・
外付けで使っているアコースティック用ピックアップがPAミキサーからの電源(ファントム電源)が必要なタイプで、若干めんどくささもあってね。


数年前に手に入れたやつ。友&愛さんあたりから「またぁ、何本持っとるねぇ?」とツッコまれそうだが、アタシの持ってる楽器なんざぁ、ぜんぜん高いもんじゃござんせん。

でも、何が気に入っているかというと・・・

この艶やかな後ろ姿! そして横顔www

中国製の安物だからもちろん合板なんだけど、このバリバリのトラモクに、ぞっこんなのさwww

ホントはフラメンコ・ギターがよかったんだけど手頃ないいタマがないから、お求めやすくてボディ&バックがクラシックそうろうの「黒くないやつ」を探してて出会った一本。

んで、フラメンコっぽく自分流にいろいろ手を加えてある。

  1. 使いやすさ優先で恥ずかし気もなくポジションマークをつけた。マーカーやペイントで描いてみたがすぐ消えてしまって、薄手で強粘着のマーキングテープを革細工用のポンチで丸く打ち抜いて貼り付けた。ボディの白っぽいバインディングにもトラモクが浮いてるの、わかりますかぁ?
  2. フラメンコギターの特徴である「ゴルペ板」。爪による傷から表板を守るもの。アタシゃピックも使いますしね。最初は着脱自在なタイプにしたんだがどうしても変に気泡が入ってしまうため、ちゃんとした糊のついたものを「水張り」した。それでも若干気泡が残っちまったが、まぁご愛嬌・・・
  3. ブリッジサドルは削りに削り込み、極限まで絃高を下げてある。弾絃時にビビるぐらいだが、フラメンコじゃそのノイズもアクセントだという。尤も、現在は自分の声域に合わせて一音下げでチューニングしてるから、ビリつき具合も変わってきている。
  4. ナットも削り込んで、こっち側の絃高も極力下げた。サドルもナットもいちおうプラではなく(たぶん)牛骨だと思うが、水をかけながら砥石をかけると特有の臭いがして参ったorz

おと〜さんが初めて手にしたギターは、中学一年のとき、親にねだった3000円ぐらいの安物のクラシックギターだった。
ストラップピンを打ち、ピックガードを貼り、当時まだ流通していた鉄絃やあげくのはてはエレキ絃など張り、フォーク用の(マグネチック)ピックアップを着けてラジカセにつないで大音量で弾きまくり(自作のファズもかませたっけなw?)・・・とにかく思いつく限りのありとあらゆる改造・実験をほどこした。
おかげでボディは穴だらけで表面はザクザクになり、サウンドホールの縁は欠けてベニアの層が剥き出しになり、棹は反って表板は膨れ上がり、しまいにはサドルを外さないとまともな絃高がキープできないぐらいになった。
見るも無惨な姿にしてしまったが、それでもそのギターのことを心から大事にしていた。


今日のタイトルって、判る人いるかなぁ???

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