2012年10月10日水曜日

秋深し、隣はブルース弾く人ぞ

いつまでたってもこんな気候だと秋が深いのかどうかすら分からんのだが、ま、そういう事にしておこう。
仕事してるときはクラシック(とくにバロック)ばかり流しているが、さすがに飽きてきたのかw季節の変り目だからか、若干ブルース・モードが戻りつつある。

昔のバンド仲間の「かっつん」(通称:歩くカッツン)が以前いみじくも言っていたが、「ブルースは逃げてけぇへんでよぉ。死ぬまで追っかけてくるでよぉ」(標準語訳:ブルースは逃げていきません。死ぬまで追いかけてきます)・・・ということか?

ブルース界のマエストロ、BBキングは90歳近くなった現在でも現役にして重鎮。
巨漢で恰幅よかった巨匠も、最近の動画を見るとさすがに頬はこけ、ふだんは車椅子じゃないと無理じゃないかと思われるぐらいだが、ひとたびステージに上がったときの存在感とその眼光は、ただならぬものを感じさせる。
ブルースをエンターテインメント&ショービジネスとして昇華させた最大の功労者であるのだが、いまだに「ギター弾きながら歌うのは苦手」というのが、ちょっとかわいいw


あまり盛り込みすぎはよくないが、以前持っていた、デビュー当初のLP盤。


実はとんでもないバッタ物で、スタジオ音源に観客の声をオーバーダブした「偽ライヴ盤」。平気で曲がフェードアウトしたりする。しかも、その歓声が尋常じゃなく、若いオネェチャンたちが、まさに絹を裂くような甲高い声で「ギ・ャ〜〜〜〜ァッ!」と延々絶叫しつづけているような、とんでもない代物だった。選曲はベスト盤的で面白かったし、また聴きたいのだが・・・

「日本人がイメージするボサノヴァ」とか「日本人がイメージするフレンチ」とかと同じように、「日本人がイメージするブルース」を地でいってたのは、故・原田芳雄さんじゃないかと思う。当時のTVドラマのオープニングのバージョンは、もっとカッコよかったような・・・


そして、おと〜さんが大好きな「ジョン・リー・フッカー」!
単純な3コードからちょっと外れているので脳天気なブルースおたくには理解しづらく、「おどろおどろしい」「ヘタウマ」で片付けられがちなのだが、いかに洗練されて研ぎすまされたスタイルだったかよく分かる。


もう10年も前になるが、某ライヴハウスの弾き語りセッションに出始めたころ、アクースティックだというのに(まともな生ギター持ってなかったんで)エレキギター抱えて唄っていた。
当ブログの常連?高橋さん(ブログ) あたりは、有り難いことにいまでも「ストラト1本で唄っとったあのころは、凄かったにぃ」などと言ってくださるのだが、拙いなりにジョン・リーに影響されたスタイルを模索していた(つもり)。
現在は、それをチェロベースでまたやろっかな〜、などと目論んでいる。乞うご期待www

1 件のコメント:

  1. 「絹を裂くような」を調べたら、「Yahoo!知恵袋」のベストアンサーで「そのことわざは本当は〈衣を裂く〉です。昔の遊女が着物を脱がされる時の悲鳴のことです。」
    おぃおぃマジかよ?と思わんでもないが、まぁ素敵なシチュエーションだwww
    しかし、そんなおぼこ娘ばかりじゃあるめぇし・・・という気もする(なに書いてんだ?)

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