2013年9月4日水曜日

自然のちから

10年前20年前とくらべて「何かが、確実におかしくなっている」と感じている人は多かろう。3.11は「たまたま」ではなかったはずだ。

で、こんどは竜巻だと・・・


人間というのは自分勝手で浅ましい生き物で、じっさい自分が遭遇してみないとその脅威が判らないものだし、それまでは、まさか自分の身の回りで起きるなんて予想すらしないもの。
いくら映像を見ても、どれだけの人が「我が事」と思えるのか?

ただ、自分の身にも何かしら覚えがあれば、竜巻やそれこそ震災を(幸いにして)体験していないにしても、その威力は何となくでも推し量れるかと思う。

珈琲店をやってたとき、別棟のプレハブを「焙煎室」として使っていた。

背後の裏山に10mぐらいの大きな枯れ松があったのだが、始めて丸1年たたないころ、集中豪雨(東海豪雨の前。いまどきのゲリラ豪雨と比べれば、かわいかったかも知れない)でそれが折れて真下の焙煎室を直撃。一夜にして全壊した。

私は帰った後だったし、店舗があるアパート本棟には害が及ばず、他の住人さんたちは被害がなかった。
また、ストックしてあったコーヒー生豆の麻袋はかろうじて雨を逃れ、ウチの施行屋さんが業務用パレット以上に頑丈で超上げ底のスノコを作ってくれていたので水に浸からずに済んだ。
世界に一台しかない焙煎機も無事だった。置いといたCDの段ボールは全滅だったがなorz

大家の工事屋はまったく役に立たず、やむなくウチの施行屋の監督さんに泣きついて、あちらの仲間内で「奇跡」と語り継がれる離れ業で、一週間で現況復旧してもらったのだが・・・
撤去するだけでも、プレハブの残骸をトラックに積み、倒木をチェーンソーで何ピースかに切り分けながらクレーンで吊り出し、丸一日かかる。

折れた木の「切り株」が崖の上にまだ1〜2メートル残っていて、「お〜ぃ、そいつも危ないから切っといてくれぇ!」と監督さんが声をかける。
職人さんのチェーンソーが回ったとたん、ガレキを撤去したプレハブの床に、

ズッシ〜ン!!

・・・それだけでもスゴい破壊音と、腹にこたえる振動だった。

人は自然には勝てん」と、肌で感じた。

多くの人手と大量の重機を投入して長期間かけて造ったものでも、自然の手にかかれば一瞬だ。そのエネルギーには、絶対に勝ち目がない。

ほんの切り株ひとつ落ちただけで、浅はかな俺には充分だった。

まぁ、その後始末も、いろいろあったがなwww

ところで、ひとつだけハナシを「盛り」ました。ウチの監督さんからは当時「こんなに短期間で復旧したなんて、他では言わんといてください。あとあと仕事がやりにくくなるから」と口止めされてましたwww


2 件のコメント:

  1. また消防団ネタですが・・・

    田舎の消防団ってのは都市部の消防団に比べて、
    消防署がでーんと構えてる都市部とは、住民からの依存度が桁違い。
    火災、自然災害、行方不明人探し、ありとあらゆることにコキ使われる。
    命の危険を感じることすらままあって、いろいろ経験を積ませてもらいました。

    その中でも、やっぱり自然災害における自然の猛威は凄さまじく、背筋が凍るような場面にも出くわした。
    地球は元々が「荒らぶる星」だそうで、今夏の異常気象もそうだけど、
    地球上の生命の大半が死滅するような、そんな大変動の予兆か? とすら感じることが多くなってますね。

    末法の世だそうですが、弥勒菩薩は人類を救ってくれるんでしょうかねぇ。。。
    きっと無理だわな・・・。吾がもし弥勒菩薩でも、人類はもう救わない。
    他の種を残して、その健全な新化に期待をかけるでしょうな、きっと。。。

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    1. CHAMPさま

      寄せてはかえし
      寄せてはかえし

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