2013年1月25日金曜日

リード・ベースでヘヴィ・メタル!!

・・・って、何のことやらワケわからんでしょ?

まず、できれば目をつぶって、下の動画を「聴いて」いただきたい。


マイルズ・ディヴィス・バンド「最期のギタリスト」、フォーリーことジョセフ・マクレアリーの迫真のプレイだ!

ところが、目を開けてよ〜く見ると、弦が4本しかないでしょ?

マイルズのアルバムのクレジット等でよく目にする「リード・ベース」というのが、これだ。フォーリー以外にこの楽器を弾く者はおらず、マイルズの死後ほとんど披露する機会もないため、いまだ謎多き楽器となっている。

実はこのフォーリーという男、とんでもないマルチ・プレイヤーなのだが、もともとメインはベースだったらしい。
 「若くて腕のいいベーシスト」を探していたマイルズのもとへオーディションにやってきたフォーリー。ベースで軽くセッションして一目で彼の非凡さを見抜いたマイルズは、その場でそのベースにギターの弦を張り替えることを要求したのだという。
そして彼にこう告げた。

「ベーシストなんかあとから探すから、もういい。お前はそれを弾け。その楽器で雇ってやる。“リード・ベース”と名付けろ」 ・・・

いろいろなサイトを検索しまくった情報をうろ覚えでつなぎあわせたのでソースもあやふやで申し訳ないが、おおむねそんなハナシだったらしい。

当初は、ヘッドレス・ベース(ショートスケール)を使用していた。

アホなロ●ケが「ダリルジョーンズのギター」なんてクレジットしておるがw

これもひとクセあって、有名なスタインバーガーではない。80年代LAメタル御用達KRAMER(クレイマー)社のDUKEというモデルで、ネックはアルミ製。どこまで天邪鬼なんだw?

ゲージやチューニングにまで言及したサイトはほとんど無いのだが、おと〜さんのチェロベースよりは太そうなので、ボトムはベース用の2絃あたりを流用しているのか?
ただし、トップは明らかにプレーンだろうから、ギター絃とベー絃をミックスして張っていると思われる。
どっかのインタビューだったかベース専門誌の記事で、チューニングは「ギターの下4絃の、それぞれ1音下げ」だと読んだ記憶があるが、定かではない。

そして、リードベーシストとしての地位?を確立後にオーダーした、トレモロ・アーム付きのオリジナル・リードベース

もちろんフォーリー自身の才能はケタ外れだろうし、並外れたアイディアと機智にあふれたプレイヤーであるに違いないが、マイルズとの邂逅かいこうがなければこのプレイ、いやこの楽器すら生まれなかったであろう。まさに、奇跡の化学反応!!

アングルが、すごくカッコいい!

「マイルズ後」に1枚ソロ・アルバムを出したが正直パッとせず、現在は P-FUNK 業界?で活動中とのことだが、「リード・ベース」を第一人者的にバリバリ弾きまくらないのは亡き師匠に義理立てしてのことか・・・?

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