2014年1月28日火曜日

【く閲そ覧マ注ニ意ア】

The Rolling Stones - Got Live If You Want It! (1966)



ご存知ローリング・ストーンズの記念すべき「初実況録音盤」にして、かのブライアン・ジョーンズ在籍時の貴重なドキュメント、のはずだが・・・

デビュー当時の初々しくもハツラツとした若い姿を収めるつもりが、当時はビートルズと双璧をなすアイドルバンド扱いでコンサート会場は黄色い嬌声の嵐。オープニングの「黒くぬれ!」はとても録音できない状態だったとか。
そんな歓声がうるさいぐらいに全編鳴り響く海賊盤なみの粗い音質で、メンバーそれぞれの演奏を楽しむような代物とはお世辞にも言いがたい。
おまけに、レパートリーには困っていなかったはずなのに、わざわざスタジオ録音に観客の声をオーバーダブした「疑似ライヴ」まで収録されている。それでなくても、ミックのボーカルはじめそこここにオーバーダブの形跡があり「バッタモン」感満載!
おかげで、Wikipediaに「バンドはその出来に満足せず、アルバムとの関係を否定した」なんて書かれる始末。

現在発売されている「全世界共通リマスター」CDでは音がやけに大人しくなっちゃって、面白さ半減。
どうやらヴォーカル違い(あるいは別の会場での)テイクが含まれているらしく、オープニングでミックの「Hey, Hey! Gotta, gotta...」という掛け声が聴けないと、どうも寂しいのだ。

「リマスター以前」のCDを探す、という手もあるが、なぜが各トラックがフェードイン&フェードアウトでブツ切れになっていて著しく興醒めな代物。
出回り始めた頃の昔のCDはギャップレス再生に対応していなかったのかも知れないが(未確認)、実はアナログ時代にこの音源は編集盤『ギミー・シェルター』のB面にも一部割愛されて流用されており、そこではすでにコマ切れになっていたと記憶する。それだけでも充分胡散臭いハナシだ。

なんとかこれの「アナログ完全盤」をもう一度聴きたいのだが、実のところステレオLPと(当時主流であった)モノラルLPではミックスの感じが大分違い、ステレオでも米英日でそれぞれ異なるなど、混乱を極めている。

もはや海賊盤に頼るしか術はないかと、運よくアナログ・リールを収めた編集盤ブートを入手したが、こういうものにありがちな、肝心なところに音飛びがあってさらにショック倍増orz

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