2014年12月1日月曜日

巨星墜つ

このブログでも何度か取り上げていた南仏在住のフラメンコ・ギターの巨匠、マニタス・デ・プラタ氏が先月亡くなった。
93歳。大往生であろう。わしのアイドルだった。


若き日はK藤鷹を彷彿とさせるいかにもなルックスと超絶無比な指さばきで、心ないコアなおたくから「南仏のジプシーなんて本場のフラメンコじゃない」と言われようが「ルンバなんて正統なコンパス(リズム)じゃない」と批判されようが、有無を言わさず聴く者を圧倒し感動させた。
年齢をとって故郷の南仏で悠々自適に半ばリタイヤした生活を送っていても、白髪に白いスーツでダンディにキメた姿がかっこよかった。

いまさらなハナシだが、「マニタス・デ・プラタ」を直訳すれば「銀の小さな指」となるが、「manitas de oro (d'oro)」というスペイン語で「(ギタリストなど手先の技術が)非常に熟達した人」という意味の慣用句らしく(oro=黄金)、それにあやかった通り名だろう。
現在じゃ一般的になっているジプシー・ルンバの開祖といえる人で、ジプシー・キングズのメンバーの叔父に当たる。彼がいなければ、ジプシー・キングズも始まらなかったわけだ。

ご存じなかった方は、まぁせっかくだから、こんなコラムでも読んでみてくだされ・・・

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