2014年11月29日土曜日

トランプ切るわけではない

いつもよく行くライブハウスのオープンマイク。ここんとこ新しい参加者さんが増えてきて、毎回楽しくなってきた。

店の屋号がスローブルースだからか、アコースティックのオープンマイクでもカントリーブルースをやる方も少なくない。
実際はそんな縛りはま〜ったく無いんだが、新しい演奏場所を探してる人のなかには「ブルースやらなきゃいけないのでは?」と二の足を踏む人もいるかもしれない。だが、そのおかげで新しいレパートリーが増えるならその人にとっても悪い話じゃないはずで、まぁ良し悪しといったところか(意味不明)

・・・はいいんだけど、新しい参加者さんのなかには、言っちゃあナンだが明らかにブルースに「不慣れ」な方もいる。失礼ながら、ちょっと聴いただけで、それはすぐ判る。
とくにクラシック上がり(?)のピアノ弾きと、「エリック・プランクトンに憧れてました」的な弾き語り兄ちゃんに多いwww

どういうことかというと、つまりは「シャッフル」というリズムがカラダになじんでいないのだ。

ブルースやジャズは西洋音楽でいうところの三連符のリズムが基調となっていて、「たった、つった、たった、つった・・・」とハネるビート感がキモだ。
もちろん、西洋音楽の理論どおりなワケがなく、感覚的・慣習的な部分は多いのだけれど、捉え方を誤るといくら音源を聴き倒してもカラダに入ってこないこととあいなる。

いきなり話は小難しくなるが、あえて譜例で説明しよう。


図の上、譜例がそのシャッフルのリズム。
4拍子「いち、にい、さん、しぃ」の1拍ずつをそれぞれ三つ割りにして「たたた、つたた、たたた、つたた」ととらえるワケだ。
12/8拍子(1小節内に八分音符12ヶ)で表記したが、カッコ( )内のように三連符4拍分ととらえるなら、下と同じ4/4で構わない。どちらにせよ1小節「いち、にい、さん、しぃ」の長さは変わらない。

クラシックピアノを習ってたり音楽理論をちゃんと勉強した人ほど、これを付点音符の1/4拍で弾いてしまいがちだ。
くれぐれも言っておくが、西洋音楽では譜例のように記載されていたならそのように「弾かなければならない」し、もちろん決して間違いではない。
ただし、ブルースをこのタイミングでしか弾けないならば、1/3と1/4の差はことのほか大きくて、いかにもギッコンバッタンした落ち着きない印象を与えるだろう。
のように軽快にスキップしたいのに、つまずいてつんのめってぜ〜んぜん前へ進めぇせんわぁ、ということだwww

三連のうち「前拍」にどれぐらいどのようにアクセントを置くかによって、その拍の長さが(すご〜く微妙に)変わることとなり、ひいては全体的なビート感に影響を及ぼす。それが演奏者それぞれの「個性」となるわけだが・・・

あ〜めんどくさぁ、ここらへんで次回に続く

0 件のコメント:

コメントを投稿