2014年10月28日火曜日

世界の超どマイナー民俗楽器シリーズ

ヴェネズエラに「クアトロ(Cuatro)」という伝統的な楽器がある。
スペイン語で「4」という意味の名前の通り、4弦の民俗楽器だ。

弾くときは、印象的なカンカンという打音をともなった、独特のストロークをする。


かなり丁寧なインストラクションと思われるが、パッと見ただけでは何が起こっているのか、さっぱりわからないorz

こちらはもうちょっと初心者向け(?)の奏法解説。別アングルで教えてくれるのが、ありがたいw


こういうのを見るとすぐ感化されるんでw、できもしねぇくせにウクレレに応用できんじゃねぇかなんて考えちゃったりするんだけど、こういうもんはルーツをたどればたいてい同じところにつながるんで、そんな考え自体、実は本末転倒だったりする。

この楽器にしても元はスペイン・カナリヤ諸島のティンプレという弦楽器といわれていて、ギターの末裔(?)に当たる。隣国ポルトガルにもブラギーニャという同じような楽器があって、それが太平洋に渡って生まれたのがウクレレだし、ブラジルでショーロという民族音楽で活躍するカヴァキーニョはじめ南米各地にも同様の多くの「兄弟たち」がいる。
大きく言ってしまえば、フラメンコギターの情熱的なストロークもジェイク・シマブクロの華麗な技もすべて「幹は一緒」なわけだ。
じゃギターが「元祖」なのかというと、そういうわけでもなかろう。もとはスペインの民俗楽器に過ぎなかったギターだって、アジアやイスラムからの影響を大きく受けて進化したものだ。だから、そこまでいくと「どれがルーツ」ということはどうでもよく、どれも「弦をかき鳴らしたい」という人間の本能(?)なんだよ、と言ったほうがより平和的な落としどころと思われるwww

ちなみにこのクアトロ、プエルトリコにも同様の名前の弦楽器があるが、こちらはなぜか5弦であり、バイオリンみたいな洒落た形をしている。
キューバにはちょっと前にブエナなんたらでちょっと脚光を浴びたトレス(スペイン語の「3」)という弦楽器があるが、複弦であるため正確には6本弦である。
ここらへんの「おおらかさ」は、いかにもラテン的といったところか???

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