2014年7月29日火曜日

伝説?のギタリスト

かのマイルズ・ディヴィスがいちばん「過激」だったともいえる'70年代の半ばに、ごく短期間だったが、ギタリストを3人擁していた時期があった。

ピート・コージーレジー・ルーカスという、当時のバンドサウンドの中核を担っていた二人のレギュラー・(変態)ギタリストに加えて、ドミニク・ガモー Dominique Gaumont というフランス国籍の黒人ギタリストが加わっていた。

公式アルバムでの初お目見えは、1974年3月のカーネギー・ホールでのコンサートを収録したライヴ盤『ダーク・メイガス』であるが、このときガモーはなんと若干18歳!
しかも、20歳のサックス吹きとともに、当日になって急遽ゲスト扱いでメンバーに加えられたのだという。一説には、これが「いきなり公開オーディション」であったらしい。
カーネギー・ホールで???
・・・無茶なハナシだ。

サックス吹きのほうはこの後バンドに居た記録がないが、ガモーマイルズのお眼鏡にかなったらしく、この年はコンサートとレコーディングに行動をともにしている。

そのガモーの「幻のソロ・アルバム」!


なにせ記録がまったく残っていないのでどんないきさつかはわからないが、マイルズ・バンドを去った後、故郷フランスに戻って制作されたアルバムのようだ。
当時のマイルズ直系といえる、過激でストレートなジャズ・ファンク。
ことによっては、マイルズよりもエッセンシャルなサウンドかもしれない?

1953年生まれのドミニク
父はフランス領ガイアナから移民してきた政治家だったというから、熱い夢を持った育ちのいい少年だったのだろうか?

この後もいくつかのセッションやグループに参加したらしいが、大きくクローズアップされることなく、1980年に30歳の若さで亡くなった。やっぱり、というか、クスリが原因だったらしい。
(これも、やっぱり、というか)彼のアイドルだったジミ・ヘンドリクスの後を追うような人生だったのか・・・

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