2014年7月22日火曜日

ゆめじいとし

といえば『君恋し』???

「低音の魅力」として知られた故・フランク永井氏の当たり曲であるが、じつはそれはリバイバル・ヒットであり、作曲されたのは大正時代までさかのぼるらしい。

パイロット盤として初吹込みをしたのは、浅草オペラの名歌手で『(私の)青空』でも有名な二村定一氏だというが、女性歌手高井ルビーによる「正規盤」が発売された直後に関東大震災に見舞われ、すべてがうやむやになってしまったようだ・・・

ちなみにオリジナルは作曲者・佐々紅華氏による別バージョンの歌詞だった

昭和の時代になって二村氏により再度吹き込まれたのが、この録音。
「戦前ジャズ」の香りをぷんぷんただよわせる。

マイナーな曲調で歌詞もけっして明るくはないはずなのに、なぜだか気分が高揚してくる、素敵な演奏だ。

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