2018年9月25日火曜日

Nightfall = 逢魔が時

ガラにも無くクラっシックなライヴ、ちゃうわ「おコンサート」に出かける


ちょっとアイドルチックな美貌のピアニストを観に行こう的な軽薄な動機は否めなかったが、遠目ではそのご尊顔もようわからぬ
ただし、やや下手しもての席が取れたもんで、大きく開いたドレスの背中から、肩〜腰にかけての筋肉の美しい動きやしなやかな腕使いが見て取れてラッキー!
けっきょく助平心というか、下世話さ全開じゃねぇか・・・


いわゆる「ベル・エポック」の時代に的を絞ったニューアルバムの曲に、やや時代を遡るショパンを加えたプログラムで、構成的にちょっと無理があるかな?と心配したが、まったく違和感を感じなかった
前半は夕暮れ時のイメージ。ピアノの鍵盤の上方、端から端までずらっと一列カラーのLEDを配し、アンバー(橙色)カラーに照らす
手元があまりにも明るすぎねぇかと気になるが、後半は夜の帳が下りたイメージで、舞台の照明を極力落とし、青色に変えたLEDと頭上の薄暗い地明かりのみで、幻想的な世界を作り出す。憎い演出

実のところ、彼女のことは今まで新進気鋭の元気はつらつな女の子という先入観でいて、彼女の音楽もそんなイメージで捉えていたけど、ささやくような繊細なタッチから素足の足踏みまで伝わってくるようなダイナミックなフォルティッシモまで見事な演奏だった
王子様キャラで有名な某邦人ピアニストなら「ボクのショパンをあんな弾き方しちゃダメだよ」とクサしそうだが、実は心の内で「あんな演奏、うらやましいなぁ。ボク、ああいう弾き方、絶対できないもんなぁ〜」と悔しがりそうな素敵なステージだった(あくまで素人の個人の感想です)

曲の解釈も円熟味を増したというか、世代も生き方もスタイルもまったく違うのだけど、フジ子ヘミングさんを見た時と同じような空気感を、ほんのちょっとだけ味わった
まぁ、ハーフの女性の方に対するコンプレックス?だよと言われるかもしれないが、逆にヨーロッパで活躍している彼女を向こうの聴衆が見れば、自分たちに無いエキゾチックな繊細さを感じるんじゃないかな、などといらぬ下衆の勘ぐりしたりして・・・

とにもかくにも、満足

0 件のコメント:

コメントを投稿