純粋に、ソロ・パフォーマンスとしてのハナシだ。
以前、ドラム(スネア)ソロをご紹介したことがあったが[記事]、あれを見つけたころよく聴いていた、泣く子も黙るソニー・ロリンズの名演!
管楽器の独奏というのは(クラシックを除いて)珍しいけれども、ないわけではない。
ただし、和音を奏でることができないために、ただでさえ音数が多くなる傾向にあり、いきおいフリージャズとかアヴァンギャルドな作品になってしまう。
また、そういう実験的なフィールドでは多重録音とか打ち込みを使ったりして、こだわるわけじゃないが「そんなもん、ソロでやる意味無いやろ?」と思ってしまう。
もちろん御大ロリンズのこと、そういう演奏だってできないはずはないが、紙一重のところで食い止まっているのがすごい。
・・・という言い方は誤解を招くな。ソロだからこそ、自分の持っているすべてのスタイルをぶつけているのだ、というべきか。
決して予定調和ではないはずだが、破綻することなく、御大の胸の内ではすごく整合性が保たれているのだろうと思う。ある意味これがジャズのエッセンスだ。
しかも、聴衆の面前で独りで吹きっぱなしだぜ!
昔ながらのジャズマンにありがちなスリクー(おくすり、ねw)的なヤバさもかつてはあったが、それをのりこえるぐらいの強靭な精神性とストイックさを持ったロリンズならではの50分間だ!!
おまけ
とはいえ、ロリンズはこんなスウィートな演奏だって、できるのだ!
かつて友人が大好きだった一曲。
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