(『タイガー&ドラゴン』再放送に影響されています)
えー、ギターの絃っつうのは、まぁアコとエレキじゃ少々事情が違うんでございますが、エレキの場合アコと較べりゃ細めの絃を使うことが多うございます。こう、しかめっ面をして「クゥィィィィィィィ〜ン」なんて、やらかしますもんでね・・・
絃の太さ〜「ゲージ」なんて申しますが、だいだいどのメーカーでも1の絃から6絃まで、なんとなーく太さの並びが決まっているもんでございます。誰が決めたんだか知らねぇが、たぶん皆で使ってみて具合のいい組み合わせってやつが、なんとなーく受け継がれてきたんでしょうなぁ。んで、トップ〜1絃でさぁね、の太さをインチで表して、やれ .009のセットだのやれ .010だの、こだわる野郎はこだわってるわけでございやす。
ふつうエレキでは、その .009ってやつが、いちばん一般的ってことになっておりやす。.010になると、6本ともひと回りずつ太くなって音も太くなりゃすが、張りも強くなるってぇんで、ちょぃと「うるせぇ奴」と思われる、って寸法で・・・
まぁこの .009、.010あたりはどこの楽器屋でもまぁまぁ普通に買えますが、これが .011になりますってぇと、手に入れるのがちょいと難しくなってくる。弾くのにチカラも要りますし、それでもわざわざ使うってこたぁ、こいつぁよっぽどのこだわり野郎かな?と、ちょぃと警戒されます。ちょぃと、ですけどね、へへへ
これに輪がかかって .012とか .013とかまで行っちゃうと、「こだわり」通り越してもう「取り憑かれた莫迦」か「仙人」でございます。ホントに「逝っちゃった人」だと、お客さんからも仲間からも手ぇを合わして拝まれることになる。ま、それ以前にこういうシトは友達が少ないでしょうけどね?
ジャズじゃそこそこ普通の太さなんすけど、ブルースやロックでこんなの張ってたら、まず確実に拝まれますな、はぃ。それどころか、「楽器、大丈夫?・・・棹、折れない?」なぁんて、いらぬお世話まで焼かれる始末・・・
ところが、逆に細くなりすぎて .008ってぇことになると、今までわぁわぁ言ってた奴らが一斉にクチを合わせて、「えー、マジぃ? それだけは無いわな?」と真顔で眉をひそめる。
オンナ子供以下の「軟弱者」か、身体に何かしらチカラが入らねぇ深けぇ事情ってやつがあるか、それともよっぽど肚に一物ある「策士」か、はたまた音の良さなどてんで判ってねぇ「トンチンカンの大馬鹿者」か・・・どれにせよ、ボロクソのけちょんけちょんたぁ、このことで・・・