とくにモーツァルトのピアノソナタ第11番の第3楽章は、誰もが「爆速」で演ることになっている。ポピュラーな名曲であるとともに、テクニカルなショーケースにもなっているのだ。
先日の近藤さんも、レコーディングではひとり二重奏の多重録音でやられているのをウクレレ1本の爆速バージョンで披露され、弾き手の緊張感が客席にもしっかり伝わり、そりゃあもう凄まじい演奏だったwww
ただし、トルコ行進曲はもともとオスマン・トルコの軍楽隊をイメージした曲だから、爆速で演る必然性はないはずだ。
・・・などと、とても弾けやしない素人がいくら力説しても説得力なかろうが、眼ぇつぶっても三倍速ぐらい平っちゃらで弾けそうな名人がこういう演奏をしたら、どうする???
これを初めて聴いたときの衝撃といったら!!
肩すかし、なんて生易しいもんじゃなかったのだが、なんと、目の前をオスマン帝国の軍隊が通り過ぎてゆくのだ。
いかにも勇壮な兵隊たちの大軍がしずしずと行進し、やがて向こうの方から王様が載った絢爛豪華な輿がやってくる。
伝令が前に後ろに慌ただしく駈け回り、さらに後方へと目をやると煌びやかに着飾った王妃が侍女たちに取り巻かれて従っている・・・
もちろん無知と時代錯誤の賜物に違いないのだが、そんなシーンが浮かんでくるのだ。
なるほど、確かにトルコ行進曲じゃわい!
と言いながら、日夜ウクレレで「チャラリラリ〜」と練習してるんだけどねwww