うp主さん、ありがとう。久しぶりに聴けたよ!
悪名高き「第4期」ディープ・パープルのギタリストとして知られる、トミー・ボーリンのファースト・リーダーアルバム。
20年近く前にCD化されたが、当時のデジタルスペックでは悲しいぐらいベショベショの音質。
2〜3年前にやっとリマスターされたが、LPを擦り切れるぐらい聴いた身としては正直、納得できるものではなかった。
アナログ盲信者ではないが、やっぱりコレはレコードで聴きたいよなぁ、と・・・
ただし、どうやら自分の記憶とは位相が逆になっているようだ。
実はCDもそうなっていて、なによりそれがイヤだったのだが、アナログの段階ですでに異なるリミックスが存在してたのだろうか???
まぁ、それはさておき、このトミー・ボーリンほど過小評価されているアーティストもいないだろう。
解体寸前のディープ・パープルに、あのカリスマ、リッチー・ブラックモアの後任として加入。アルバムを1枚制作するが、そのまま解散騒動に巻きこまれてバンドは解散。その後半年も立たないうちに、もう1枚のリーダーアルバムを残してあっけなく夭折。
どうしてもリッチー在籍時と較べられてしまい、「アメリカナイズが裏目に出た」だの「テクニック的には前任者の足元にも及ばない」だの「まるで第3期のコピーバンドみたいだ」だの、当時はケチョンケチョンの評価だったが、ギターもヴォーカルも「色気」があって大好きだった。
今回ご紹介するアルバムはパープル加入以前に発表されたものだが、これとパープル最後の日本でのライヴアルバムは、ずっとバイブルだった。
そもそも、ボーリン加入前だって、メンバーチェンジなどゴタゴタしていた時期のアルバムはお世辞にもクォリティが高いとは言えないし・・・
ところで、パープル同期生であるディヴィッド・カヴァーディル率いるホワイトスネイクが、奇しくも今年、パープル在籍時のセルフカヴァー・アルバムを発表した。
なるほど、ホワイトスネイクらしい洗練されたかっこいいヘヴィメタサウンドなのだが、グルーヴはまるで「第4期」のコピーバンドみたいで、ちょっと笑えた。
何というか、あのころ躍起になって「アメリカナイズ」しようとしていた音を、イギリス人だけで再現したらこうなっちゃった、的な???
実際には、現メンバーはほとんどアメリカ人なんだけどねwww
そう思うと、当時は「無理してるな〜」と思っていた既存メンバー(ジョン・ロード、イアン・ペイス、ディヴィッド・カヴァーディル、グレン・ヒューズ)の演奏も必要不可欠、彼らでなければならなかったのだ。
かく申すわしだって、パープルを知らなければこの素晴らしいギタリストにも巡り会わなかったわけだし、わしにとってのトミー・ボーリンは、ゼファー、ジェイムズ・ギャングでもなければビリー・コブハムとのセッションでもなくて、まさにこの時期限定だ。
とはいえ、今回のアルバム聴いてもらえれば、その素晴らしさが判ってもらえると思うよ・・・
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