'50〜'60年代に超普及品として大量生産されたプラスチック製品に、現在数万円の値段がつくのはどうにも納得いかない話だが、大量に売られて使い棄てにされた半ば「おもちゃ」だからこそ、現存していて程度のいいタマにそこそこイイ値がつくのは、まぁしゃあないのか。
そんなヴィンテージ・プラレレには、当時どんな弦が使われていたんだろう?
弦選びの参考になるんちゃうか???
プラレレのパイオニアといえば、伝説のジプシーギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトのギターでも有名な製作家・マカフェリ(Mario Maccaferri)。
50年代に開発された新素材、プラスチックにいち早く目をつけ、プラスチック製のギターや「アイランダー」というプラレレの草分けとなるモデルを発売している。
![]() |
「ユーケット」という子供用サイズのもの。弦の色に注目。借り物だから大きさを自粛。 |
・・・とはいっても、そんな情報なかなか出てこない。
検索は難航するが、海外のフォーラムの書き込み等をつぎはぎして、なんとか概要をつかむ。
オリジナルで張られていた弦は「ナイロトーン(Nylotone)」と名付けられたカラーの(!)ナイロン弦らしい。
1A赤 .023/ 2E青 .029 /3C黄(あるいは橙?) .034/ 4G緑 .026案外ちゃんとした太さだ。素材を厳選したのか設計がよほどしっかりしていたのか「それでもネックは反らない!」と、フォーラムの書きこみにあった。
※念のため言っておくが、今となってはソースも不明瞭だし、裏付けもとってないんで、そこんとこよろしく!
ヴィンテージ・プラレレのもうひとつの雄、Fin-Der(フェンダーにあらず)もカラー弦だったようだが、さすがにゲージまでは掴めなかった・・・
1969年にマカフェリがビジネスを引退した後、「その金型を譲り受けて」作られたといわれるのが、フラミンゴ・ウクレレ。
これには、もっと細めのゲージが使われていたようだ。
.019/.024/.030/.026極細ゲージになにより驚くが、プラに限らず昔のゲージって、やはりそんなもんだったんだろう。
だが、型はマカフェリと同じでも素材が微妙に違うのか、「すぐに反って弾きにくい」んだと。嗚呼・・・
じゃ、肝心の「象牙さん太郎」には、はてはてさてさてどうしたものか???
0 件のコメント:
コメントを投稿