2013年3月30日土曜日

スリリングな起爆剤

先日、ドラムソロについて書いたエントリで、さも私がマックス・ローチやアート・ブレイキー等のモダンジャズ・ドラマーを好きじゃないとか、叩き方がカタいと思っているように受け取られると心外なので、とっておきの音源をご紹介しよう。

などといいながらまた悪口で申し訳ないがw、ジャズはもちろんのことブルースもしかりだが、あの「アドリブの応酬」というやつは、プレイヤーの自己満足であってただの「垂れ流し」に過ぎないんじゃないか?というのが常々私の持論なのだが・・・

こういう演奏を前にすると、さすがにそんなことは畏れ多くて言えなくなる!


大好きなんだけど、昨今のクラブジャズ・シーンではすっかり重鎮扱いで、あまり好きだと大きい声で言いたくないジャズファンク・ギタリスト、グラント・グリーンの1962年のセッション。

ドラムに、アート・ブレイキー!
そして、ピアノが日本人好みのソニー・クラーク、ベースに堅実な音がかっこいい職人サム・ジョーンズという、私の大好きな布陣。

「黒くて熱い」グラント・グリーンのギターは相変わらず素晴らしいが、ソニー・クラークのピアノ・ソロになるとさらに激しさを増す。

ブレイキーのあおること、あおること!

ギターソロのときから後ろでうるさいんだがw、ピアノが始まるとリズムもバック・ビート度合いを増し、嬌声も激しくなる。

極めつけは、終止しようとテーマに戻りかけると「駄目だ、もっといけ!(8'00"前後)

これに熱くならずして、な〜にがジャズだ、な〜にがブルースだ!
・・・というのも、これまた真なり。

ちなみにこの名演は、貴重なジャズ音源の発掘者にしてプロデューサー、マイケル・カスクーナ氏も、ブルーノートで一番好きな演奏に挙げておられた。

0 件のコメント:

コメントを投稿