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こういう話題のときは決まってグールド、ってのはどういうこった? |
できればこのフィルムの「完全版」で聴きたいところだが・・・
ベートーヴェン『田園交響楽』を「ピアノの魔術師」といわれたフランツ・リストがピアノ独奏用に編曲したもの。
リストはベートーヴェンの交響曲全9曲をすべてピアノ用にアレンジしており、有名な『運命』のピアノ版もある。
グールドは上の演奏の前年にその『運命』もレコード用にスタジオ録音しており、そのセッション時に『田園』も第一楽章のみ(おそらくテスト的に)レコーディングしているが、上記は放送用に収録されたフルバージョン。
リストはベートーヴェンに特別な畏敬の念があり、またピアノの可能性を突き詰めるために交響曲の編曲を行なったとされるが、そうでなくても大所帯の管弦楽作品をピアノや小編成の室内楽用に編曲することは当時珍しいことではなかったらしい。
レコードなんて無かった大昔は自分の家で「あの交響曲が聴きたいっ!」と思っても、いちいちオーケストラを雇うわけにもいかないし、楽団員を並べるスペースだってそうそうあるわけじゃない。それなりに重宝されたようだ。
ま、どうせ王侯貴族の道楽のハナシだが・・・
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